プレゼントフォー魔眼の箱
ハロー、無職。
私です。
私の穏やかな無職生活は今週で終わりを迎える予定です。
失業認定されるので、就活が始まるんですな。ワクワク!
二ヶ月も働いていないので、社会生活に戻れるか不安ですが、まぁなんとかなるでしょう。
私にとって休みは「仕事の代わりにすること」に過ぎませんので、仕事自体が実生活を脅かすものでなければ何ら変わることはないのです。
まぁつまり、生活に影響のないホワイトな職場を探しましょうねってことなんですけどね。
今日は一日頭痛に悩まされておりました。
頭痛くて、お腹痛くて、眼球の上を飛蚊が踊り、回復しようと寝れば悪夢を見る。
一度壊された人間というのは二度と元には戻れないと実感いたします。
どのタイミングで壊れたのか、わからないんですけどね。
家族から虐待を受け続けていた学生時代、ブラック企業と母親との板挟みに悩まされたピチピチの20歳の頃、精神的には問題はないものの人の2倍働いて人並みのお賃金しか貰えず困窮してたそれ以降……、まぁ全部ですわね。
誰が一番悪いとかじゃなくて、全部が全部、私の病気の構成要素なのだから、これらから一番遠い場所を私は目指し続けなければならないのです。
生きるのって大変ですわね〜〜、私にとっての生とは常に安住の場所を探し続けることなんですよ、甚だ鬱陶しいことに。
定期的に希死念慮で溺れかけるのですが、私にとってのそれは死にたいからというわけではなく、生きる理由の補強材料がないところから来ていますので、どれだけ環境を良くしたところで無くならないのが厄介なところなんですよね。
家族もいない、恋人もいない、やりたいこともない、あるいはやりたいことをやり尽くした、誰にも求められない、誰のためにもなれない、そんな自分でいると、気がつくと体がふわふわしてきて、自分の生に意味が見出せなくなってしまうのです。
よく、「あなたの命は誰かが望んでこの世にもたらした」とか、「誰よりも生きたかった人が死んでいる」だとか、そんなしょうもないありきたりな言葉を当事者でもないくせに青息吐息の様に吹きかけてくる人いるじゃないですか。
しらねーーー!この命あげられるならあげてえわ、脳みそ交換するだけでいいなら私のをゴミ箱に捨ててぶち込んでかまへんけどー???って思うんですよ。
出来ないから命の譲渡は行われない、ただそれだけに過ぎない。
何かが苦しいわけでも何でもなく、何か辛い目に合ってるわけでもなく、福祉が必要なわけでもなく、個人単位の小さな手助けも必要ない。
ただ生きることは疲れることで、疲れることに意味を見出せないから終わりにしたい、そんな人間は世の中にごまんと居そうな気はしますが、それでも折り合いをつけて、普通の人として振る舞って生きているのが、私にとってはとてもすごいことに思います。
そんな人たちに私も仲間入り出来たらいいのに、と切実に思います。
そういえば、久々に本を読了いたしました。
今村昌弘・著「魔眼の匣の殺人」
やーーーー、すごい斬新な小説を読んでしまったなという気分です。
普通、超能力vsミステリーといえばトリックを見破ることだと思うんですけど、本著にはそんなありきたりな展開はなく、そこがまた渋くていいですね。
主人公一向は一貫してM機関の情報蒐集に徹しており、その蒐集の一環としての未来予知の調査……からの事件の発生!
流れが不自然じゃない技術に本当にびっくりします。
結末も結末で、屍人荘を思わせるような、しっかり読まないと分からないトリックに、事件全体を俯瞰しなければ解けない真相、こんな小説はもう人生で二度と読めないだろう!ってセリフを前作から引き続き使ってしまいました。
皆様も興味があれば読んでみてくださいませ。
近代ミステリを邪道と糾弾してる人でなければめちゃくちゃ楽しめますわよ。
それでは夜も更けてきましたので。
みなさま、おやすみなさい。